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  昼下りの情事(原題:LOVE IN THE AFTERNOON )
   監 督 :ビリー・ワイルダー
   出 演 :オードリー・ヘプバーン、ゲイリー・クーパー、モーリス・シュバリエ、
   ジャンル:ラブロマンス
   1957年  アメリカ




 昔のモノクロ映画ですがおもしろいです。


注)以下、ネタバレだらけです!

【あらすじ】
 チェロをならっているパリ娘のアリアーヌ(=オードリー・ヘプバーン)は父の仕事(私立探偵)をこっそりのぞくのが大好きでしたが、そのためにプレイボーイの大富豪・フラナガン氏を危険から救うことになります。
 それが縁で二人は付き合うことになりますが、プレイボーイのフラナガン氏と張り合うためにアリアーヌは父の仕事のファイルからネタを仕入れて世慣れた遊び人の振りをするのでした。
じらされたフラナガン氏がたまらずにアリアーヌの調査を頼んだのは何とアリアーヌのお父さんでした!


【感想】
 邦題「昼下りの"情事
”」が大袈裟な気もします。
 それに、ヘプバーンの相手役の
ゲイリー・クーパーはこの時50過ぎ、この歳の差はこの頃は普通だったのかな?
 いや、やっぱり親子でしょ!

 フラナガン氏がいつも楽隊を引き連れていて、ここぞという時に演奏させるのが「ファシネイション(魅惑のワルツ)」という曲です。
 いつも楽隊を連れているのもおしゃれですが、ここぞという時に始まるBGMが画面の中の楽団が演奏しているのもおしゃれですね。(コミカルとも言いますが…。)

 アリアーヌのお父さんはフラナガン氏にそれが自分の娘であり世慣れたふりをしているだけである事を告げます。
 そして「あの子は水の中の小さな魚です。水から取り出したら死んでしまいます。どうか水の中に戻してください!」と訴えるのです。(このセリフは名言だと思うのですが版によって訳がちがうようです。一度自分で翻訳に挑戦してみなくっちゃ!)
 ラストシーンは、お父さんに言われたように彼女のためにパリを去ろうとするフラナガン氏を見送りに駅のホームに来たアリアーヌは … 。
 ここは一言ではうまく言えません!
 でも感動的なハッピーエンドです。



 ホームに取り残されたフラナガン氏の楽団が、テ−マ曲を奏でながらのエンディング。
 どうなったのか、おわかりですね!


  関連作品:ローマの休日 … オードリー・ヘプバーン出演




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